こんにちは!「牛たん専門店 徳茂」の店長をしてます佐藤です!
牛たんといえば「焼く」という調理法が定番ですが、実は煮込み料理も絶品なんです!
そこで今回は、牛たん煮込みに適した部位やおいしい煮込み方のコツをご紹介します。
このコラムを参考に、ご家庭でも本格的な牛たん煮込みを楽しんでみてください!
目次
牛たん煮込みに適した部位は?
牛たんは部位によって味わいや食感が異なります。
煮込み料理に向いている部位とそうでない部位があるので、まずは牛たんの部位とその特徴について確認しましょう。
牛たんの4つの部位と特徴
牛たんは主に「たん元」「たん中」「たん先」「たん下」の4つの部位に分けられます。
たん元(根元)
舌の根元部分で、最も柔らかく脂がたっぷりのった部位です。
牛一頭からわずか200g程度しか取れない希少部位で、霜降りのような脂の入り方をしているのが特徴です。
たん中
舌の中央部分で、赤身と脂のバランスが良い部位です。
適度な歯ごたえと旨味があり、焼肉店でよく提供されるのはこの部位が多いです。
たん先
舌の先端部分です。
よく動く部分なので筋肉が発達していて、脂が少なく硬めの食感が特徴です。
たん下
舌の裏側部分で、筋や血管が多く含まれています。
肉質は硬めですが、煮込むと濃厚な旨味が出る部位です。
煮込みに適しているのは「たん先」と「たん下」
牛たん煮込みに向いているのは「たん先」と「たん下」の部位です。
どちらも硬めの食感が特徴ですが、煮込むことで柔らかくなり、深い旨味が出ます。
特に、たん下は、筋や血管が通っているので煮込むとおいしいダシが出ます。
そのほかの部位については、脂がのった「たん元」は厚切りステーキ、適度な歯ごたえがある「たん中」は薄切りにして焼肉やしゃぶしゃぶに向いています。
牛たんの煮込みにおすすめの料理
牛たんの煮込み料理はたくさんあります!
牛たんのおいしさを引き出すおすすめの煮込み料理とおいしく煮込むコツをご紹介します。
おすすめの牛たん煮込み料理
牛たんは、煮込み料理のアレンジもいろいろ。
赤ワインとの相性が良く、煮込みに赤ワインを使うレシピがたくさん出ています。
たんシチュー
牛たん煮込みの代表格といえば「たんシチュー」です。
赤ワインとデミグラスソースを使って煮込んだたんシチューは、特別な日のディナーやおもてなし料理にもぴったり!
じっくりと煮込んだほろほろ牛たんは絶品です。
牛たんカレー
牛たんをたっぷりと使ったカレーはシンプルに見えて、牛たんのコクを感じられる贅沢な味わいに仕上がるのが特徴。
玉ねぎを飴色までじっくり炒め、赤ワインを使って煮込むことでやわらかく仕上がりますよ。
牛たんの赤ワイン味噌煮込み
牛たんを赤ワインと味噌で煮込むと、和風ビーフシチューのような味わいに。
スープのようなサラリとした仕上がりとなるのが特徴です。
コクがありつつ、後味はあっさりとしているので、デミグラスソースは重いなと感じる方にもぴったりのレシピです。
付け合わせにはマッシュポテトがおすすめです!
牛たんスープ
じっくり煮込むとおいしいダシが出るたん下を使った牛たんスープもおすすめ。
鶏ガラスープのもとやショウガ、ニンニク、ネギなどと煮込むと風味豊かな味わいに仕上がります。
仕上げに白髪ネギをのせることで、見た目も美しく仕上がり、味のアクセントにもなります。
牛たんをおいしく煮込むコツ
牛たんの煮込み料理をおいしく作るには、下処理がポイント!
煮込む前には以下の下処理を施しましょう。
- 表面の脂肪や固い筋、血管などを取り除く
- 白い皮(シルバースキン)をはがす
- 牛たんを水にさらして血抜きする
また、切り方も重要なポイントです。
牛たんの筋肉は繊維が縦に走っているので、繊維に対して垂直方向にスライスすると口当たりが良く柔らかい仕上がりになります。
牛たんの煮込みは、時間をかけてじっくりと。
時間をかけることでほろほろと柔らかい牛たんに仕上がりますが、時間がない場合は圧力鍋を活用するのもおすすめです。
牛たん煮込みにはたん先とたん下がおすすめ!じっくり煮込んで仕上げよう
牛たんは部位によって味わいや特徴が異なりますが、煮込み料理にはたん先とたん下が向いています。
そのままでは硬さのある部位ですが、じっくり時間をかけて煮込むことで柔らかくなり、深い旨味が引き出されます。
牛たんの煮込み料理には、シチューやカレー、味噌煮込み、スープなどがおすすめ!
特に、赤ワインで煮込むことでおいしさを引き出すレシピが多いですよ。
下処理をしっかり施し、じっくり煮込むのがおいしく仕上げるコツです。
ご自宅でもぜひ試してみてくださいね!