牛たんのこと

2025.05.07

牛たんは何歳から食べさせてOK?子どもへの与え方と注意点

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喜ぶこども

こんにちは!「牛たん専門店 徳茂」の店長をしてます佐藤です!

 

お店にご来店いただくお客さまから、「子どもにも牛たんを食べさせたいけど、何歳からなら大丈夫ですか?」というご質問をいただくことがあります。

 

牛たんは味わい深くて栄養価も高いですが、お子さまに与える際には年齢に応じた配慮が必要です。

今回は、牛たんを子どもに食べさせる際の適切な年齢や、与える際の注意点についてご紹介します。

お子さまと一緒に牛たんのおいしさを安全に楽しむための参考にしていただければ嬉しいです。

この記事を書いた人

牛たん徳茂 店長佐藤(SATO)

牛たん徳茂は東北エリアでNo.1の出店数を誇る「やまなか家」の姉妹店で、肉の美味しさを30年以上追求してきた「肉のプロフェッショナル」です。

仙台の街中、母親に手を引かれデパートに行った帰りに、ご褒美として牛たん屋さんに連れて行ってもらったのが私の牛たんデビューでした。

小学生ながらに厚切りの牛たんの柔らかさと肉汁への衝撃は忘れられません!
あの時に食べた牛たんと麦ごはん・・・。今思えば、あの時から私の肉人生は始まったんですね・・・。

今回のコラムをヒントに、安全においしく、親子で牛たんを楽しんでほしいなと思います。
そして、幼少期から牛たんのおいしさを知れたこと、母親に感謝の気持ちで一杯です笑

牛たんは何歳から食べられる?

厚生労働省の「離乳食ガイドライン」によると、赤身の肉を与え始めるのは「カミカミ期」と呼ばれる離乳食後期(9~11カ月頃)から。

 

牛たんも赤身に分類されますが、牛たんは独特の食感があり、そのまま与えると噛み切りにくく、喉に詰まらせる危険もあります。

安全に食べられるよう、細かく刻んだり、柔らかく煮込んだりするなどの工夫が必要です。

 

なお、この離乳食ガイドラインでは、生後9カ月から鉄分が不足しやすいので注意するよう記載があります。

牛たんは鉄分が豊富な食材ですよ!

 

ほかの肉類はいつから食べられる?

牛たんと比較して、ほかの肉類はいつから食べられるのでしょうか。

  • 鶏ささみ肉:離乳食中期(7~8カ月頃)
  • 鶏ひき肉:離乳食中期(7~8カ月頃)
  • 牛ひき肉:離乳食後期(9~11カ月頃)
  • 牛の赤身肉:離乳食後期(9~11カ月頃)
  • 豚ひき肉:離乳食後期(9~11カ月頃)
  • 豚の赤身肉:離乳食後期(9~11カ月頃)

 

上記は目安ですが、肉類を与える際は、まずは鶏肉から始めて、次に牛肉、豚肉という順序で進めるのが一般的です。

どれも、すりつぶしたり細かく刻んだりと、発達に合わせた形状や調理が必要です。

 

アレルギーの心配がないか確認しながら、少しずつ種類を増やしていくようにしましょう。

 

焼き牛たんは2歳半~3歳以降がおすすめ

焼肉店で提供されるような「焼き牛たん」をそのまま食べるのは、奥歯が生えそろう2歳半~3歳以降が適しています。

 

なぜなら、焼き牛たんにはしっかりした噛みごたえがあり、小さな子どもには食べにくいためです。

しっかり咀嚼しながら安全に焼き牛たんを食べてもらうには、奥歯が生えそろってからが望ましいでしょう。

 

また、焼肉店の牛たんは子どもには塩味が強いことが多いので、小さなお子さまには味付けを控えめにするなどの配慮も必要です。

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牛たんを子どもに与える際の注意点

牛たん

牛たんを子どもに与える際には、安全においしく食べられるよう、以下のポイントに注意しましょう。

 

食べやすい工夫をする

子どもが牛たんを安全に食べるためには、年齢に応じた適切な大きさに調理することが重要です。

離乳食期の赤ちゃんには、みじん切りか、さらに細かく刻んだ状態で与えましょう。

 

また、牛たんの独特の食感を和らげるために、煮込んだり茹でたりして柔らかくすることも重要です。

味付けを濃くしすぎないことにも注意しましょう。

 

年齢的に焼き牛たんが食べにくい場合には、牛たんをスープやカレー、シチューなどに入れて煮込むと、柔らかく食べやすくなります。

野菜と一緒に調理することで、栄養バランスも良くなり、子どもにとって食べやすい一品になります。

 

塩分を控える

市販の牛たん料理や焼肉店の牛たんは、子どもにとってやや塩分が強いことが多いです。

 

乳幼児は腎臓の機能がまだ未熟なため、塩分の排出能力が低く、塩分を取りすぎると体に負担がかかります。

子どもに牛たんを与える際には、大人用の味付けよりも薄味が望ましいです。

 

特に離乳食期の赤ちゃんに与える場合は、味付けをせずに調理するか、極めて薄味にしましょう。

 

また、この時期に濃い味付けに慣れてしまうと、将来的に塩分の多い食事を好むようになる可能性があるともいわれています。

健康的な食習慣を身につけるためにも、小さい頃から薄味に慣れさせておきたいですね。

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アレルギー症状に注意する

牛たんそのものには特定のアレルギーはありませんが、肉類にはアレルギーがある可能性があります。

初めて牛たんを与える際は、アレルギー反応が出ないか注意深く観察しましょう。

 

一般的には、まず鶏肉や豚肉から始めて、牛ひき肉などでアレルギーの心配がないことを確認してから、牛たんを食べさせると安心です。

 

初めて食べさせるときは少量から始めて、じんましんや腹痛、嘔吐などの症状が見られないかなど、様子を見るようにしましょう。

何か異変を感じたら、すぐに医師に相談してください。

 

年齢に応じた適切な量を守る

子どもに牛たんを与える際は、年齢に応じた適切な量を守ることが大切です。

 

厚生労働省「離乳食ガイドライン」によると、離乳食期の子どもの肉類摂取目安量は、離乳食後期(9~11カ月頃)で約15g/1回、離乳食完了期(12~18カ月頃)で約15~20g/1回が目安です。

月齢・年齢を重ねるにつれ、量を少しずつ増やして様子を見ると良いでしょう。

 

ただし、これらの量はあくまで目安であり、個人差があります。

お子さまの体重や体格、食欲に合わせて調整することが大切です。

 

 

牛たんは離乳食後期から食べられる!個人差と安全の配慮は必須

赤身肉である牛たんは、厚生労働省のガイドラインによれば離乳食後期(9~11カ月頃)から食べさせることができる食材です。

ただし、この時期に与える場合は細かく刻んで柔らかく煮込むなどの工夫が必要です。

 

焼き牛たんとして食べるのは、奥歯が生えそろう2歳半~3歳以降を目安にしましょう。

 

また、子どもに牛たんを与える際には、食べやすい大きさに刻む、柔らかく煮込む、塩分を控える、アレルギーに注意するといった点に気をつけましょう。

年齢に応じた適切な摂取量を守り、栄養バランスを考えた食事の一部として取り入れることが大切です。

 

牛たんに含まれるタンパク質、鉄分、ビタミン類などの栄養素は、子どもの成長に役立ちます。

お子さまの年齢や発達に合わせて適切に調理し、安全においしく食べられるよう工夫してみてください。

 

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