冷麺のこと

2024.09.17

盛岡冷麺の特徴は?ルーツや歴史、韓国冷麺との違いも紹介

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焼肉冷麺 やまなか家 部長高橋(TAKAHASHI)

やまなか家に入ったのは、1990年7月の18歳のとき。現在では、部長として仙台地区の10店舗以上を任されています。

盛岡三大麺に位置づけされる盛岡冷麺の魅力は何といっても強い弾力とツルっとした喉ごし。
岩手県の方は焼肉屋に盛岡冷麺だけを食べにいくのが日常的であり、ソウルフードとして根強い人気を誇っています。

東北出店数ナンバー1を誇るやまなか家の盛岡冷麺は、年間販売数150万食以上!
まだ盛岡冷麺を食べたことがない。岩手旅行に行くけど、どこが美味しいの?
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そんなあなたに是非おすすめしたいです!

綺麗に盛り付けられた盛岡冷麺

こんにちは!「元氣が旨い!」が合言葉、東北の焼肉冷麺 やまなか家の高橋です!

 

盛岡冷麺は、岩手県盛岡市を代表する名物料理の一つです。

つるつるとした喉ごしや、さっぱりとした味わいのスープは、夏の暑い季節に食べたくなる一品として知られています。

 

今回のコラムでは、盛岡冷麺の魅力や特徴、そのルーツについて詳しく解説!

盛岡冷麺のベースとなったといわれる、韓国冷麺との違いもお伝えします。

盛岡冷麺の特徴とは?

盛岡冷麺は「弾力のあるツルっとしたのど越しの良い麺」「牛、豚、鶏のバランスが取れたすっきりとした中にもコクのあるスープ」「辛さと酸味のあるキムチ」が三位一体となった、盛岡名物の冷たい麺料理です。

 

麺やスープ、トッピングについて、さらに詳しく盛岡冷麺の特徴をみていきましょう!

 

小麦粉とでん粉を原料とした、コシの強い半透明の麺です。

表面はツルっとしていてなめらかで喉ごしが良いのも特徴です。

 

スープ

牛、豚、鶏のバランスが取れたすっきりとした中にもコクのあるスープが特徴です。

トッピングのキムチの辛み、食欲をそそるお酢と相まって、清涼感のある味わいが楽しめます。

 

トッピング

キムチのトッピングはマスト!

他にもキュウリやチャーシュー、ゆで卵、トマト、ゴマ、お酢、スイカ、リンゴなど、お店ごとにさまざまなトッピングがあります。

 

 

さっぱりとした味わいの盛岡冷麺は、焼肉店での定番メニュー。

盛岡では、焼肉店は「焼肉を食べる店」というよりも、「盛岡冷麺を食べる店」と認識されているほど。

盛岡冷麺がいかに地域に根付いた料理であるかがわかりますね。

 

2000年には公正取引委員会から「本場」「名産」などの表示が認められ、名実ともに盛岡の名物料理となりました。

 

また、「盛岡じゃじゃ麺」「わんこそば」と並んで、盛岡三大麺の一つにも数えられています。

 

 

盛岡冷麺のルーツや歴史をチェック!

盛岡冷麺のルーツは、昭和29年(1954年)、朝鮮半島生まれの料理人・青木輝人が、本場の味を改良して作った冷麺にあります。

朝鮮半島の伝統的な冷麺をベースに、強いコシはそのままに、そして喉ごしと見た目の良さを加えて、独自の冷麺を完成させ、自身のお店で提供を始めます。

 

当初は、コシの強い麺を食べ慣れていない人たちから「ゴムを食べているようだ」と酷評されることもありました。

しかし、「一度食べたらクセになる」とその食感と味わいに魅了される人も現れ、次第に人気が高まっていったのです。

 

冷麺の人気が高まるとともに、昭和40年代以降には盛岡市で冷麺を提供するお店が増えていきます。

そして、昭和61年(1986年)には盛岡市で開催された「ニッポンめんサミット」で冷麺が出品され、正式に「盛岡冷麺」という名称が付いたのです。

この命名を記念して、サミットが開催された10月17日は「盛岡冷麺の日」になりました。

 

盛岡冷麺は、この命名をきっかけに盛岡の名物料理としてさらに広く知られるようになりました。

現在では、盛岡を代表する料理として市内各地に数多くの専門店があり、お店ごとの自慢の盛岡冷麺を味わえます。

 

 

盛岡冷麺と韓国冷麺の特徴は?違いはある?

韓国冷麺

盛岡冷麺は、朝鮮半島にルーツを持つ料理ですが、朝鮮半島の冷麺とは異なる特徴があります。

 

盛岡冷麺は、小麦粉とでん粉を原料とした麺を使用し、牛、豚、鶏のバランスが取れたすっきりとした中にもコクのあるスープが特徴です。

トッピングはキムチのほか、野菜や果物など多様な具材が使われます。

 

一方、韓国冷麺と呼ばれる冷麺は、実は平壌冷麺と咸興(ハムフン)冷麺の2種類があります。

  • 平壌冷麺:そば粉を原料としたコシのある細麺を使用し、高麗キジのダシに酸味のある大根の水漬けの汁(トンチミ)を加えたスープ冷麺
  • 咸興冷麺:コチュジャンや酢、ごま油、砂糖などで作ったタレを、でん粉を原料としたコシの強い麺やきゅうりなどのトッピングと絡めて食べる冷麺

 

青木氏は、この平壌冷麺をベースに咸興冷麺を融合させ、盛岡冷麺を作り上げました。

盛岡冷麺は韓国冷麺をベースに、日本人の好みに合わせて独自に進化した料理なのです。

 

 

盛岡冷麺の特徴はコシの強い麺・コクのあるスープ・キムチの酸味

盛岡冷麺は、半透明でコシの強い麺、牛、豚、鶏のバランスが取れたスープ、キムチの辛みと酸味が特徴の、岩手県盛岡市の名物料理です。

麺は小麦粉とでん粉を原料とした弾力のある食感がおいしく、すっきりとした中にもコクのあるスープとキムチの辛みと酸味との組み合わせが癖になる味わいです。

 

盛岡冷麺は、1954年に朝鮮半島出身の料理人が、朝鮮半島の冷麺をベースに考案したのがはじまりといわれています。

当初は、今までにないコシの強い麺に評価が分かれましたが、徐々に人気を獲得。
1986年、「盛岡冷麺」と正式に命名されたことで、盛岡の名物料理としてさらに広まり、定着しました。

 

現在では盛岡三大麺の一つとして認知され、盛岡市内ではたくさんの専門店が独自の味を提供しています。

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